薪流会/Q&A

Q&A仏教とは? 禅とは? お寺ってどんなところ?
お葬式や法事のHowTo? お経って?
日頃みなさんが疑問に思うことを薪流会々員ができるだけ解りやすく解説していきます。

Q「仏教」ってなあに?

 仏教とは、文字通り「ほとけ(仏)の教え」であり、「ほとけ(仏)になるための教え」のことです。
 わかりやすく説明すると、仏教っていうのは、キリスト教・イスラム教と並ぶ世界三大宗教の一つで、釈迦と呼ばれる人物(お釈迦さま)が、おそらく紀元前6〜5世紀にインドのガンジス河中流域で始めた宗教のことです。英語でいうとブッディズム<Buddhism>。お釈迦さまの教えに基づいて、自らの苦しみを消滅させて「さとり」を開き、ほとけになる(成仏する)ことを目的としています。紀元前三世紀頃からインド国外にも伝わって、徐々に中央アジア、東南アジア、東アジアなどへと広まっていき、日本へも伝えられました。

Qカレンダーの仏滅って、お釈迦さまと関係あるの?

 関係ありません。これは、日の吉凶を示すために作られたもので、カレンダーに対する注釈なのです。正しくは「仏滅日」といいます。
六曜(ろくよう)とか六輝(ろっき)といって、中国から入ってきた考え方です。実際の生活に根づいたのは江戸時代の後期とされていますから、意外と新しいものといえるでしょう。はじめは「空亡(くうぼう)」といっていたらしいのですが、その後「物滅」と変化し、「仏滅」と書かれるようになったようです。
 ですから釈迦の入滅=仏滅とは関係ありません。今でも結婚式には「仏滅の日」が避けられますが、それは釈迦が亡くなった日だからではなく、六曜によって「悪い日(凶日)」と考えられているからなのです。

Qお経とはなんですか?

 お経は、そのまま聞いていても何を言っているのかわからないものが多いですよね。それは漢訳された漢字の羅列をそのまま読んでいるからなのです。
 そもそも「お経」とはサンスクリット語の「スートラ」の漢訳語で、織物などの「(縦)糸」を意味し、縦糸と横糸とで織物が出来上がりますが筋の通った縦糸がなければ完成し得ません。そこから転じて「簡潔な決まり事、規則」という意味となり、仏教にも取り入れられました。しかしながら、仏教のお経は簡潔なものは少なく割合に説明が長くなっています。
 お経とは基本的にお釈迦さまの数々の説法の言葉を書き記したものだと言われていますが、実際にはどんな古いお経もお釈迦さまの死後数百年ほど経ってから編纂されたものなのです。
 それは何故かと言いますと、当時のお坊さん達は、文字を使うことをせずに、お釈迦さまから授かった教えを記憶し、暗唱に頼っていたのです。その暗唱をする時には皆「如是我聞」(私はこの様に聞きました)とはじめに述べたのです。ですから、大がいのお経は「如是我聞」から始まっています。
 この様に暗唱されて伝わってきたお釈迦さまの説法も、それを伝承したお弟子さんや地域や年代によって少しずつ内容が異なり、増大して伝えられていきます。そしてついには、内容が似通ったいくつもの違うお経が誕生することになったのです。
 その他にも、お寺の中でのお坊さんの生活のあり方を書かれたもの「律」や、そうした数々のお経の註釈を書いたもの「論」があり、前述の「経」と併せて、「経」「律」「論」の「三蔵」と言います。かの西遊記で有名な中国の唐時代のお坊さん、玄奘はその三部の仏教学を修めた者として「三蔵法師」という称号を貰ったのです。

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